東京三流ラブストーリー第二話

二人の中まで完全に冷え切ってしまったディズニーシー・・

最高のエンターテイメントリゾートのディズニーシーのはずなのに・・

 

・・自分のせいで最低にしてしまったのです(泣)

 

二人で最高の新年の幕開けにしようね!って事だったのに・・。

冷たい風が吹き付け、時間(とき)は無情にも進んで行きます。

 

こんなんじゃダメだ!!

ここで格闘技の現役時代のつらい練習を思い出して絶対絶命の大ピンチだけど諦めないで、挽回しよう!

 

一先ず、閉園も迫って来た事もあり場所を移動しました!

翌日は川崎大師に初詣をしに行く予定だったので、近くの高級感に溢れる激安ビジネスホテルをネットで見つけたので予約していました。

クタクタになりながらも、チェックインをして荷物を置きます。

 

このまま今日はもう休んでも良いかなって・・

このままではいけません

 

「吉野家いかない?」(違います)

 

「お腹空かない?せっかくだから外に何か食べに行かない?」

 

半ば強引に押し切って、重たい身体を引きずりながら外に出ます。

ここはチャンス!と張り切って雰囲気を重視した感じの良い居酒屋さんを探します。

 

だがしかし、無情にも元旦から深夜営業しているお店は見当たりません(汗)

あまり探すのに時間もかけたくないな・・

 

と近場をうろうろして何とか発見!!

 

1956年創業の老舗 養老乃瀧です。

 

「こちらどうぞー」

とカウンターの席に案内されて、周りを見渡すとご年配の男性方々が酒を片手に厳しい表情でTVを見ています。

安定感が違います。

 

ちょ、ちょっとイメージしてた居酒屋さんとは(汗)

まあ、いいや(汗)とにかく奥様もお腹空いてると思うから注文、注文!!

 

奥様の好きなサワー系の飲み物とピザにポテトサラダに鳥軟膏に・・必死に選びます!

お店の手際も良く、長年の経験に裏付けられた確かなメニュー!

しかもお値段も確か(笑)

 

乾杯をしてすぐさま奥様のお皿に盛り付けをします!

良い感じかな。

 

・・ふと気を抜きかけたその時でした!

 

疲れていたのか、酔いが早かったのも手伝ったのか

奥様の表情が一瞬、微笑んだように見えました・・ つづく